「土地貧乏」にならないための黄金比率|ハウスメーカー予算を守りながら土地を探す方法

この記事の読了時間:約12分

この記事は、「土地購入後に予算不足で後悔したくない、慎重派の家づくり検討者」に向けて、TERASS所属の不動産エージェントがFP視点も交えて執筆しています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の物件の推奨や投資助言ではありません。物件価格・工事費用・住宅ローン条件は、エリア・時期・個人の状況により大きく異なります。実際の購入判断にあたっては、必ず個別の専門家にご相談ください。 ※本記事に記載の費用・相場は2025年時点の公的データおよび業界慣行に基づく一般的な目安です。今後の市況変動・制度改正等により変わる可能性があります。


「いい土地を見つけたけど、この土地を買ったら本当に理想の家が建てられるの…?」

もしあなたが今、こんなふうに胸がモヤモヤしているなら、この記事はきっと役に立ちます。

実は、注文住宅で後悔している人の多くが口にするのは「間取り」や「デザイン」の話ではありません。「土地にお金を使いすぎて、建物がショボくなった」という、お金の話なんです。

住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅(土地と建物の両方にフラット35を利用したケース)の所要資金の全国平均は約5,007万円でした。この「総額」の中で、土地と建物のバランスをほんの少し間違えるだけで、憧れのアイランドキッチンが安いI型キッチンに変わり、床暖房は「将来つけよう(=たぶん一生つけない)」になり、外壁のタイルは窯業系サイディングに格下げ——そんな”妥協だらけの家”が完成してしまいます。

「土地はご縁ですから、早く決めましょう!」 と営業マンに急かされて、不安なままハンコを押そうとしていませんか?

結論から言います。その不安は、的中する可能性が高いです。

正しい手順は、「まず気に入った土地を探す」ではありません。「総額(土地+建物+見えないお金)をプロと一緒にシミュレーションすること」が先です。

この記事では、土地購入前に知っておくべき「隠れコスト」の正体と、理想の予算配分比率(黄金比)、そしてプロが必ずチェックする3つの項目について、具体的な金額例と実際にあった失敗談を交えてわかりやすく解説します。

最後まで読んでいただければ、「自分たちはいくらの土地を買っていいのか?」というモヤモヤが、かなりスッキリするはずです。

まずは私の自己紹介から!

この記事を書いた人:🏠 むちのち TERASSパートナー/子育てパパ×不動産エージェント

「いい不動産取引は、いいエージェントから。」

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目次

多くの人が陥る「土地貧乏」の悲劇とは?

結論:土地の購入価格以外に、総額の10〜15%程度は諸費用・付帯工事費が”追加で”かかるのが一般的です。 ここを甘く見ると、建物にかけられるお金が一気に減ってしまいます。

10〜15%という数値は業界で広く用いられる目安ですが、土地の状態やエリア・建築条件によってはこれを上回ることもあります。

「この土地、運命だと思ったんです」——パターン1:土地代だけで予算の限界に達してしまう

「駅から徒歩8分、南向き、整形地、スーパーも近い——もうこんな土地は出ないかも!」

気持ちはよくわかります。でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

以下は、あくまで一般的な考え方の例として、ひとつのケースを示したものです。実際に「無理のない総予算」がいくらになるかは、世帯の収支バランス・ライフプラン・自己資金額などによって一人ひとり異なりますので、個別の検討が欠かせません。

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項目金額(例)コメント
総予算(仮)6,000万円※年収や自己資金により大きく変動します
土地代3,500万円「駅近・南向き・整形地」の好条件
残り(建物+諸費用)2,500万円ここから諸費用を引く…
諸費用(概算)▲500万円仲介手数料・登記費用・ローン関連費等
実際に建物に使えるお金約2,000万円大手HMの場合、一般的に30坪で2,400万〜3,600万円程度は必要
※大手ハウスメーカーの坪単価は、構造・仕様・地域等によって大きく異なりますが、一般的には80万〜120万円程度が目安とされています。

30坪の家を建てるだけでも相応の費用が必要なのに、建物予算が2,000万円しかない——。足りないのは明白ですよね。

「でも、なんとかなるでしょ?」とここで思考停止してしまうと、次の段階でさらに痛い目を見ることになります。

「え、こんなにかかるの…?」——パターン2:地盤改良や外構費などの「隠れコスト」で予算崩壊

土地の価格が予算内に収まっていても、まだ安心はできません。なぜなら、土地の購入価格に含まれていない費用が、契約後にゾロゾロ出てくるからです。

ここで、私が実際にご相談を受けたケースをもとにした事例をご紹介します。


📝 【体験談風事例】予算オーバーに陥ったAさんご家族のケース

※以下はプライバシー保護のため、複数のご相談事例をもとに再構成した架空のケースです。

Aさんご夫婦(30代・お子さん1人)は、総予算5,500万円で家づくりをスタート。数か月かけて見つけた3,000万円の土地を「これだ!」と即決しました。

「3,000万の土地なら、建物に2,500万円使える。大手HMの標準プランならギリギリいけるはず」——Aさんはそう考えていました。

ところが、土地の売買契約を済ませた後に判明した「隠れコスト」が、これだけありました。

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費用項目金額(目安)Aさんの感想
仲介手数料(上限:物件価格×3%+6万円+税)※1約105万円「まあ、これは知ってた」
地盤改良費(柱状改良工法)※2約150万円「え、150万?聞いてない…」
上下水道引き込み工事約50万円「水道って最初から来てるんじゃないの?」
外構工事(駐車場・フェンス・アプローチ)約200万円「HMの見積もりには100万としか…」
登記費用・印紙代約30万円「地味に痛い」
不動産取得税※3約15万円「これも?」
住宅ローン諸費用(保証料・手数料等)約80万円「こんなに取られるの…」
合計約630万円
※1 仲介手数料の上限額は宅地建物取引業法で定められています。実際の手数料は不動産会社との交渉や物件価格により異なる場合があります。
※2 地盤改良費は地盤の状態・工法・建物の規模により大きく変動します。柱状改良工法の場合、一般的に80万〜150万円程度が目安とされています(SUUMO「地盤改良とは?」等参照)。
※3 不動産取得税は土地・建物の固定資産税評価額に基づいて算出されます。軽減措置の適用により大幅に減額されるケースもあります。

建物に使えると思っていた2,500万円から、630万円が消えました。

残りは約1,870万円。大手HMの標準プランで30坪の家を建てるには足りず、Aさんご家族は泣く泣く以下を諦めることに。

  • 憧れだったアイランドキッチン → I型のスタンダードタイプに変更
  • リビングの床暖房 → 「将来つけよう」と先送り(実際にはほぼつけられない)
  • 外壁の全面タイル仕上げ → 正面だけタイル、側面と裏面はサイディング
  • 太陽光パネル → 完全に断念

「この家に一生住むのに、最初から妥協だらけなんて…」——こうした声は、残念ながら珍しくありません。

中には『注文住宅なのに、その辺の建売と変わらない。これなら建売買った方が安く済んだかもしれないと思いました…。』という事後相談も…。


💡 ここがポイント
この事例の失敗の原因は「いい土地を選んだこと」ではありません。「隠れコストを把握しないまま、土地の契約を先にしてしまったこと」です。地盤改良費も外構費も水道引き込み費用も、すべて契約前にある程度の見通しを立てることが可能です。

結論:契約後に変えられるのは「建物のグレード」だけ

「土地貧乏」の本当の怖さは、取り返しがつきにくいタイミングで発覚することにあります。

土地の売買契約を締結した後に「隠れコスト」が積み上がっても、もう土地の値段は変えられません。HMの営業マンに「予算が厳しくなった」と伝えると、返ってくる答えはこうです。

「では、この設備を標準グレードに下げましょうか」
「外壁はサイディングに変更して、浮いた分でカバーしましょう」

つまり、調整弁にされるのはいつも「建物」です。せっかく大手ハウスメーカーを選んだのに、そのメーカーの良さを享受できない家が完成する——これでは本末転倒ですよね。

だからこそ、土地を契約する“前”に、隠れコストまで含めた「総額シミュレーション」をプロと一緒にやることが非常に重要なのです。

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理想のバランスは「土地4:建物6」?——エリア別・黄金比率の考え方

結論:土地と建物の理想的な予算配分は、住むエリアによって異なります。 「土地4:建物6がいい」と一概には言えませんが、目安を知っておくだけで”致命的な失敗”を防ぎやすくなります。

首都圏と郊外で、こんなに違う「お金のリアル」

住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」のデータから、土地付き注文住宅のエリア別平均を見てみましょう。

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エリア建設費(平均)土地取得費(平均)合計土地が占める割合
全国平均約3,512万円約1,495万円約5,007万円約30%
首都圏約3,506万円約2,285万円約5,791万円約39%
その他地域約3,549万円約985万円約4,534万円約22%
※出典:住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」(2025年7月公表) ※上記はフラット35利用者の平均値であり、すべての注文住宅の平均ではありません。利用者の属性や融資条件によりバイアスがある点にご留意ください。 ※建設費・土地取得費は建材価格や地価の変動により、今後大きく変わる可能性があります。

ここで注目してほしいのは、建設費は全国どこでもほぼ同水準(約3,500万円前後)ということ。差が出るのは圧倒的に土地代です。

これが意味するのは、「土地が高いエリアに住む人ほど、建物の予算が削られやすい」ということ。首都圏で家づくりをする方は、特に予算配分に注意が必要です。

エリア別「黄金比率」の目安

以下の比率は、筆者がこれまで多くのお客様の資金計画をサポートしてきた実務経験に基づく目安です。あくまでも一般的な考え方のひとつであり、家族構成・自己資金・希望する建物の仕様などによって最適な配分は大きく異なります。

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エリア土地建物諸費用考え方のポイント
都心部(首都圏・近畿圏の駅近)4.54.51土地代が高いため、建物の広さや仕様で調整が必要になることが多い。無理に広い土地を狙わず、コンパクトな土地で建物グレードを守る選択も
郊外・近郊(電車で都心30〜50分)3.55.51バランスが取りやすいエリアが多い。土地の選択肢も比較的豊富で、建物にしっかり予算を回しやすい
地方都市361土地代を抑えやすいため、建物に予算を集中しやすい。断熱・耐震・設備に投資して住み心地を高めるのもひとつの選択

💡 覚えておきたいこと
この比率はあくまで思考の出発点です。大切なのは「自分たちの総予算の中で、どうバランスを取るかを”最初に”決めること」。土地を見に行く前にこの比率の目安を決めておけば、「この土地は予算的にアリかナシか」の判断がブレにくくなります。

「HMの営業マンの資金計画書」を鵜呑みにすると危ない理由

住宅展示場を回ると、HMの営業マンが「お客様の年収であれば、このくらいの家が建てられますよ」と資金計画書を作ってくれます。きれいにまとまった書類を見ると安心しますよね。

でも、その資金計画書には「意図的に」あるいは「構造的に」抜け落ちている項目がある可能性があることをご存じですか?

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よくある”抜け漏れ”項目一般的な費用目安なぜ抜け落ちるのか
地盤改良費50万〜200万円程度※設計確定後でないと正確に調査できないため、「改良不要」と楽観的に設定されることがある
外構費(駐車場・フェンス・植栽等)150万〜350万円程度※HMの見積もりでは「100万円」と最低限に設定されていることが多い
土地の仲介手数料物件価格×3%+6万円+税(上限)「土地は不動産会社でどうぞ」というスタンスのHMが多く、計算に入っていないことがある
つなぎ融資の金利数十万円程度※土地を先に買う場合に発生するが、資金計画書に反映されないことがある
カーテン・照明・エアコン80万〜200万円程度※「引き渡し後にご自身で」と案内されるが、意外と高額
※これらの費用は、土地の状態・建物の規模・依頼先・地域などによって大きく変動します。あくまで一般的な目安としてお考えください。

💡 なぜこうなるのか?
HMの営業マンが悪意を持っているわけではありません。ただ、HMの営業マンの主な業務は「建物の契約を取ること」です。土地の隠れコストを細かく調査する立場にないのが実情です。だからこそ、「土地のお金」と「建物のお金」の両方を俯瞰できる第三者の視点が役立つのです。

私からのワンポイントアドバイス
もちろん、最初からこういう隠れたリスクをあらかじめ費用計上できる担当もいます。新人よりも、現場経験がある程度長い方が多いイメージですね。

優秀な営業をつけることが1番後悔は少ないです!気になる方はご紹介も可能なので気軽にお問い合わせくださいね!

「年収○○万円なら△△万円借りられますよ」——その言葉、真に受けて大丈夫?

HMの営業マンが口にしがちなセリフ。「お客様の年収であれば、○○万円くらいのローンは組めますよ」。

確かに、金融機関の審査上は通るかもしれません。でも「借りられる額」と「返済しながらも生活にゆとりが持てる額」は別物です。

住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査(2025年4月調査)」によると、実際の住宅ローン利用者の中で最も多い返済負担率の区分は「15%超〜20%以内」(全体の24.3%)でした。審査で通る上限(返済負担率30〜35%)まで借りている人は、実際にはかなり少数派です。

以下は、返済負担率の違いによる借入可能額の概算イメージです。

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世帯年収(例)審査上の上限目安(返済負担率35%)ゆとりある返済の目安(返済負担率20%)差額
800万円約5,600万円約3,200万円約2,400万円
1,000万円約7,000万円約4,000万円約3,000万円
1,200万円約8,400万円約4,800万円約3,600万円
※金利1.5%・35年返済・元利均等返済・ボーナス払いなしで概算。実際の借入可能額は金融機関の審査基準・金利タイプ・他の借入状況・勤務先・勤続年数など多くの要因により異なります。上記は特定の借入額を推奨するものではありません。

差額は2,400万〜3,600万円——これは非常に大きな金額です。

「借りられる額」を基準に土地を探すと、子どもの習い事を諦めたり、家族旅行を我慢したり、車の買い替えを先送りにしたり……「家は立派だけど生活はカツカツ」という、誰も望まない未来につながりかねません。

💡 私が資金計画でいつもお伝えしていること

「住宅ローンを払いながら、年1回は家族旅行に行けますか?」
「お子さんが『この習い事やりたい』と言ったとき、お金を理由に断らずに済みますか?」

——この2つに自信を持って「はい」と言える状態が、無理のない資金計画の目安です。FP視点も持つエージェントとして、「家」だけでなく「家を買った後の暮らし」まで見据えたアドバイスをさせていただいています。

大前提覚えておいていただきたいのは、『多少無理して買った人でも幸せな人はたくさんいる』ということです。
確かに余裕のあるプランが1番理想的で現実的かもしれませんが、『ちょっと無理したけど、大満足!』と言えるのであればそれも正解です。
まずは基本軸となるライフプランを考えて、それから幸せな暮らしをイメージすることをお勧めします。

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土地の契約前に!プロのエージェントが必ずチェックする3つの項目

結論:土地の「見えないお金」は、契約”前”にある程度の見通しを立てることが可能です。 ここでは、私がTERASS所属の不動産エージェントとしてお客様の候補地を調査する際に、必ず確認している3つのポイントをお伝えします。

①「地盤改良費ゼロ」を信じてはいけない——近隣データで事前に見極める

地盤改良費は、注文住宅の隠れコストの中で最もインパクトが大きくなりやすい項目です。

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工法どんな地盤に必要?費用相場の目安(30坪程度)※よくある場所
表層改良工法軟弱地盤が地表から2m以内30万〜80万円程度盛土をした造成地など
柱状改良工法軟弱地盤が2〜8mの深さ80万〜150万円程度元田んぼ・河川近くなど
鋼管杭工法さらに深い軟弱地盤120万〜200万円超埋立地・海岸近くなど
※費用は土地の状態・建物の重量・施工業者・地域等により大きく変動します。あくまで一般的な目安としてお考えください。
※出典:SUUMO「地盤改良とは?かかる費用や工事の必要性、工法について徹底解説!」等を参照

「でも、地盤調査は家の設計が決まってからじゃないとできないって聞きましたけど…」

そのとおりです。正式な地盤調査(SWS試験:スウェーデン式サウンディング試験)は、建物の配置が確定した後に四隅と中心の5点を測定するため、設計確定前には実施できません。

でも、事前に”見当をつける”ことはできます。

私が候補地を調査する際に活用しているのは、以下の方法です。

  • 自治体が公開しているボーリングデータを確認し、近隣の地盤状況を推定する
  • 地盤調査会社が提供しているデータベース(地盤サポートマップ等)で、周辺の改良実績を調べる
  • ハザードマップで液状化リスクのある地域かどうかを確認する
  • 土地の履歴(旧地形図・古地図)を調べ、元が田んぼや池でなかったかを確認する

これらの方法で得られる情報は正式な地盤調査の代わりにはなりませんが、候補地が見つかった段階で「この土地は改良費がかかりそうかどうか」のおおよその見通しを立てることは可能です。この事前調査をするかしないかで、100万円単位の「想定外の出費」に備えられるかどうかが変わってきます。

②上下水道・ガス管の引き込み状況——「水道来てます」の落とし穴

SUUMOやアットホームの物件情報に「水道:公営」と書いてあると、「じゃあ水道は来てるんだな」と安心しますよね。

でも、「公営水道が使えるエリアにある」ということと、「その土地まで水道管が引き込まれている」ことは、まったく別の話です。

特に注意が必要なケースは以下のとおりです。

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ケース想定される追加費用の目安※チェック方法
前面道路に水道本管が通っていない50万〜100万円以上自治体の水道局で本管の配管図を閲覧
引き込み管の口径が古い(13mm等)20万〜50万円程度水道局で口径を確認(20mm以上が望ましい)
下水道未整備地域60万〜100万円程度(浄化槽設置費)自治体の下水道計画を確認
私道に面している土地工事費割高+道路所有者の承諾が必要法務局で私道の所有者を調査
ガス管が未敷設(プロパンガスのみ)都市ガス引き込みに50万〜80万円程度ガス会社に確認
※費用はエリア・配管状況・工事内容により大きく変動します。

💡 よくある勘違い
「新しい分譲地なら大丈夫でしょ?」と思われがちですが、分譲地でも水道の口径が不十分だったり、ガス管が各戸まで引かれていなかったりするケースがあります。物件情報の「ライフライン欄」だけで判断するのは危険です。

③擁壁(ようへき)や高低差——「見晴らしの良い土地」の裏にある高額費用

「高台で見晴らしが最高!」「ひな壇の住宅地で日当たりバッチリ!」——魅力的に聞こえますが、高低差のある土地ほど隠れコストが膨らみやすいことはあまり知られていません。

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ケース想定される追加費用の目安※備考
既存の擁壁が建築基準を満たしていない200万〜500万円以上古い擁壁はやり替えが必要になることも
1m以上の切土・盛土が必要100万〜300万円程度造成工事が大規模に
土留め工事が必要50万〜150万円程度隣地との段差処理
階段やスロープの設置30万〜100万円程度駐車場から玄関までのアプローチ等
※費用は擁壁の規模・構造・土質・施工業者等により大きく変動します。

特に注意が必要なのは、古い擁壁のやり替えです。1970〜80年代に造成された住宅地には、現在の建築基準法の技術基準を満たさない擁壁が残っている場合があります。このような土地では、建築確認申請の際に擁壁の安全性が問題となり、造り直しが求められるケースがあります

見た目では判断が難しいため、専門家による現地確認が重要です。


【チェックリスト】土地契約前に確認すべき「隠れコスト」一覧

ここまで解説した内容を一覧表にまとめます。候補の土地が見つかったら、このリストを見ながら確認してみてください。

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チェック項目費用目安(一般的な範囲)※確認できたか
仲介手数料(上限:物件価格×3%+6万円+税)物件価格による
地盤改良費(近隣データで見当をつける)0〜200万円程度
上下水道引き込み工事費0〜100万円程度
ガス管引き込み費用0〜80万円程度
擁壁・造成工事費0〜500万円以上
外構工事費(駐車場・フェンス・アプローチ等)150万〜350万円程度
登記費用・印紙代20万〜40万円程度
不動産取得税軽減措置適用により変動
住宅ローン諸費用(保証料・事務手数料等)50万〜100万円程度
つなぎ融資の利息数万〜数十万円程度
カーテン・照明・エアコン80万〜200万円程度
引っ越し費用10万〜30万円程度
※すべての費用はエリア・土地の状態・建物の規模・依頼先などにより大きく変動します。上記はあくまで一般的な目安です。

💡 このチェックリスト、ご自身で全部調べるのは正直大変です。
水道局に行って配管図を閲覧し、法務局で登記を確認し、ハザードマップと旧地形図を照合し、近隣のボーリングデータを調べ……。お仕事やお子さんの世話をしながら、これを全部やるのは現実的ではないですよね。

だからこそ、詳しい不動産エージェントに、まるっと任せるという選択肢があります。

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まとめ:「土地探し」の前に「予算の健康診断」をしよう

この記事のポイントを整理します。

  • 土地の価格だけで安心してはいけない
    土地購入費以外に、総額の10〜15%程度は諸費用・付帯工事費が追加でかかるのが一般的です。地盤改良費・上下水道引き込み・外構費などの「隠れコスト」は、数百万円に及ぶこともあります。
  • 予算配分には「黄金比率」の目安がある
    エリア別の目安は「都心:土地4.5/建物4.5/諸費用1」「郊外:土地3.5/建物5.5/諸費用1」「地方:土地3/建物6/諸費用1」。ただし最適な配分は個人の状況により異なります。土地探しを始める前に自分たちの配分方針を決めておくことで、判断がブレにくくなります。
  • HMの資金計画書だけでは不十分なことがある
    地盤改良費・外構費・仲介手数料・つなぎ融資利息など、HMの見積もりには構造的に含まれにくい費用があります。第三者の視点でのクロスチェックが役立ちます。
  • 住宅ローンは「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える
    審査に通る金額と、生活にゆとりを持って返済できる金額には、大きな差があります。返済負担率は手取り年収の20〜25%以内に抑えるのが一般的な理想とされていますが、最適な水準は家族構成やライフプランにより異なるため、個別のシミュレーションが大切です。
  • 土地契約の”前”に、プロに3つの項目を調査してもらう
    地盤・インフラ(水道/ガス)・高低差(擁壁)——この3点を事前にチェックすることで、契約後の「こんなはずじゃなかった」を防ぎやすくなります。

あなたの家づくり、「なんとなく」で進めて大丈夫ですか?

ここまで読んでくださったあなたは、きっと慎重で堅実な方だと思います。だからこそ、最後にひとつだけお伝えさせてください。

この記事で紹介した「隠れコスト」のチェックや「予算の黄金比率」の設計は、ネットの情報だけでは限界があります。

なぜなら、地盤の状態も、水道管の状況も、擁壁の安全性も、あなたが検討している”その土地”に固有の話だからです。一般論を知ることは大事ですが、最終的には「自分たちの候補地はどうなのか?」を個別に調べる必要があります。

私はTERASS所属の不動産エージェントとして、土地と建物の両方に詳しい立場から、お客様の「建てた後の暮らし」を守ることを一番大切にしています。住宅ローンの返済計画から、お子さんの教育費、老後の資金計画まで、トータルでアドバイスが可能です。


もちろん、「まだ具体的な候補地はないけど、自分たちの年収でいくらの土地を探していいのかわからない」というご相談も大歓迎です。

「あのとき相談しておけばよかった…」と後悔する前に、まずはお気軽にご連絡ください。ご相談だけでもまったく問題ありません。 相談したからといって何かを購入する義務は一切ありませんので、ご安心くださいね。


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【参考情報・出典一覧】

本記事の執筆にあたり、以下の公的機関の資料・データを参照しています。

出典名URL
住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/2024.html
住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」PDFhttps://www.jhf.go.jp/files/a/public/jhf/400374389.pdf
住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査(2025年4月調査)」https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html
SUUMO「地盤改良とは?かかる費用や工事の必要性、工法について徹底解説!」https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/jiban_kairyo/
SUUMO「住宅ローンの返済比率(返済負担率)の計算方法や目安は?」https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/money/jyutakuloan_hensaihiritsu/
三井住友銀行「住宅ローンの返済比率とは?審査に通りやすい比率の目安と注意点」https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/column/repayment-rate/
三菱UFJ銀行「住宅ローンの理想的な返済比率の目安とは?」https://www.bk.mufg.jp/kariru/jutaku/column/026/index.html
HOME4U「注文住宅にかかる費用の内訳と相場」https://house.home4u.jp/contents/budget-5-885
HOME4U「注文住宅の『諸費用』相場はいくら?内訳と節約のコツ」https://house.home4u.jp/contents/budget-32-6527
宅地建物取引業法(仲介手数料の上限規定)https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC1000000176

※各URLの情報は2025年時点のものです。制度改正・サイトリニューアル等により内容が変更される場合があります。 ※本記事に記載の税制・法令に関する情報は一般的な解説であり、税理士・弁護士等の専門家による個別のアドバイスに代わるものではありません。

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この記事を書いた人

株式会社TERASSで、フリーランスの不動産エージェントとして活動中。

「住宅は、暮らしと人生の土台」と考え、物件の提案だけにとどまらず、ライフプラン・資金計画・子育て・老後まで見据えた“住宅コンサル型”の提案を得意としている。

得意な物件は、中古マンション・建売住宅・注文住宅の3領域。
特に注文住宅では、現在ハウスメーカー各社と打ち合わせを重ね、信頼できる優秀な営業担当との連携体制を構築中。

住宅ローン、資産形成、税金対策といった視点を大切にしながら、後悔のない住まい選びを一緒に考え、丁寧にサポート。

プライベートでは2児の父。
読書・サウナ・筋トレ・ブラジリアン柔術が心と体のリセット時間。

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