「人気の街に住みたいけど、本当に自分たちに合っているのかな…」
そんな不安を抱えながら、物件探しをしていませんか？実は、あなたと同じように悩んでいる方はとても多いんです。
人気エリアにこだわりすぎると、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が少なくありません。駅近で便利、街のブランド力も高い。でも、実際に暮らしてみると思わぬ落とし穴があることも。
「でも、みんなが良いって言うから…」
「資産価値が下がらないって聞いたし…」
そんな声が聞こえてきそうですが、ちょっと待ってください。
読み終わる頃には、あなたにとって本当に大切なものが見えてくるはずです。
この記事を書いた人：🏠 むちのち｜TERASSパートナー／子育てパパ×不動産エージェント
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人気エリアとは？なぜみんな憧れるの？
そもそも人気エリアの定義って？
人気エリアとは、不動産価格が高く、多くの人が「住みたい」と思う街のことです。
でも、具体的にはどんな特徴があるのでしょうか？
【人気エリアの5大特徴】
| 特徴 | 詳細 | あなたにとって重要？ |
|---|---|---|
| 駅チカ | 主要駅から徒歩10分以内 | □ とても重要 □ まあ重要 □ そうでもない |
| 商業施設充実 | 大型ショッピングモール、おしゃれなカフェが多数 | □ とても重要 □ まあ重要 □ そうでもない |
| 治安の良さ | 犯罪率が低く、夜も明るい | □ とても重要 □ まあ重要 □ そうでもない |
| ブランド力 | 「住みたい街ランキング」上位の常連 | □ とても重要 □ まあ重要 □ そうでもない |
| 資産価値 | 将来売却時も価格が下がりにくい | □ とても重要 □ まあ重要 □ そうでもない |
なぜ人気エリアに惹かれるのか
不動産仲介をしていると、お客様から本音を聞く機会があります。
最もよく聞く理由はこの3つです：
1. 将来の資産価値への期待 「人気エリアなら売却時も安心でしょ？」という声をよく聞きます。確かに一理ありますが、これには落とし穴も…（後ほど詳しく解説します）
2. 周囲からの評価 「〇〇に住んでいるんだ！いいなぁ」と言われたい。これ、実はとても自然な感情です。でも、見栄のために月々の支払いが苦しくなったら本末転倒ですよね。
3. 利便性への過度な期待 「何でも揃っていて便利そう」確かに便利です。でも、その便利さにはデメリットもあるんです。
【要注意】人気エリアで後悔する人の5つの共通点
1. 予算オーバーで生活が苦しくなる人は要注意
最も多い後悔が「毎月の支払いがきつい」という経済的な問題です。
先日相談に来られたAさん（35歳・会社員）の実例をご紹介します：
「人気の〇〇エリアで4,500万円の物件を購入しました。世帯年収は700万円。不動産屋さんには『このエリアなら大丈夫』と言われたんですが…」
Aさんの毎月の支払い内訳を見てみましょう：
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 住宅ローン返済 | 13万円 | 35年ローン |
| 管理費 | 1.5万円 | 人気エリアは高め |
| 修繕積立金 | 1.5万円 | 築年数で上昇 |
| 合計 | 16万円 | 手取りの約40％ |
「子どもの習い事もさせたいし、たまには家族旅行も行きたい。でも、正直余裕がありません…」
【予算チェックポイント】
- 月々の返済額は手取り収入の20～25％以内が理想（※1）
- 管理費・修繕積立金も含めて計算する
- 将来の教育費（子ども1人あたり総額約820万円～2,200万円以上）も考慮（※2）
2. 通勤時間を軽視して疲弊する人は要注意
「人気エリアだから」という理由だけで、職場から遠い場所を選んでしまうケースです。
実際にあったBさん（38歳・営業職）の後悔エピソード：
「妻が『〇〇に住みたい』と言うので、片道1時間半かかる人気エリアに決めました。最初は『これくらい大丈夫』と思っていたんですが…」
【通勤時間による生活への影響】
| 片道通勤時間 | 1日の移動時間 | 年間移動時間 | 生活への影響 |
|---|---|---|---|
| 30分 | 1時間 | 約250時間 | 余裕あり、子どもとの時間も確保 |
| 1時間 | 2時間 | 約500時間 | やや疲れるが許容範囲 |
| 1時間半 | 3時間 | 約750時間 | 疲労蓄積、家族時間が大幅減 |
Bさんは続けます：
「年間750時間って、約1ヶ月分ですよ。子どもが『パパ、また今日も遅いの？』って言うんです。人気エリアに住んでも、家族と過ごす時間がないなら意味がない…」
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3. 「便利」の裏側を見落とす人は要注意
駅近・商業施設充実の裏側には、意外なデメリットが潜んでいることがあります。
人気エリアに住んで3年目のCさん（42歳・子ども2人）の本音：
「確かに便利です。でも、便利すぎて困ることもあるんです」
【人気エリアの意外なデメリット】
- 週末の混雑 「スーパーのレジに30分待ち。子連れには地獄です」
- 騒音問題 「金曜の夜は酔っ払いの声で子どもが起きちゃう」
- 保育園激戦区 「待機児童は減っているけど、人気エリアはまだまだ激戦。希望の園には入れませんでした」（※4）
- 駐車場代の高さ 「月3.5万円！地方なら家が借りられる金額」
- 物価の高さ 「同じ牛乳が隣駅より50円高い。チリも積もれば…」
4. 家族のライフスタイルを無視する人は要注意
「みんなが良いという街」と「自分たち家族に合う街」は違います。
失敗から学んだDさん（36歳・車好き）のケース：
「人気の駅近エリアを選んだけど、車生活の我が家には合わなかった。駐車場は機械式で出し入れが面倒、しかも2台目は月5万円…」
【ライフスタイル別チェックリスト】
🚗 車をよく使う家族
- 敷地内駐車場がある物件を優先
- 周辺道路の渋滞状況を平日・休日でチェック
- 最寄りの高速ICまで15分以内が理想
👶 子育て重視の家族
- 公園まで徒歩5分以内（ベビーカーでも楽々）
- 小児科が複数ある（選択肢は大事）
- 子育て支援センターや児童館の有無
🏃 アクティブな家族
- ジョギングコースや自然環境
- スポーツ施設へのアクセス
- 自転車で移動しやすい道路環境
5. 「今」しか見ていない人は要注意
現在の状況だけで判断し、10年後・20年後を想像できていないケースです。
50代で後悔しているEさんの話：
「30代の時は階段も平気だったし、駅まで15分歩くのも運動だと思っていました。でも50代になった今、膝が痛くて…」
【年代別：住まいに求めるものの変化】
| 年代 | 重視すること | 見落としがちなこと |
|---|---|---|
| 30代 | 通勤利便性、おしゃれさ | 老後の住みやすさ |
| 40代 | 子育て環境、教育 | 子どもの独立後 |
| 50代 | 健康、医療アクセス | 階段、坂道の負担 |
| 60代以降 | バリアフリー、病院 | 車の運転ができなくなったら |
では、どうすれば後悔しないエリア選びができるの？
ステップ1：家族会議で本音を出し合う
まず最初にやるべきは「何を一番大切にしたいか」を家族で話し合うことです。
でも、「家族会議」と言っても堅苦しく考える必要はありません。
例えば、こんな感じで：
夫：「正直、通勤1時間以上は厳しいかな…」
妻：「私は子どもが安全に遊べる環境があれば…」
子：「友達がたくさんできる所がいい！」
【優先順位シート】記入してみましょう
| 項目 | 重要度（1-5） | 家族の意見 |
|---|---|---|
| 通勤時間の短さ | ＿点 | |
| 子育て環境 | ＿点 | |
| 買い物の便利さ | ＿点 | |
| 自然環境 | ＿点 | |
| 実家との距離 | ＿点 | |
| 予算内での広さ | ＿点 | |
| 将来の資産価値 | ＿点 |
ステップ2：現地で「五感」を使って確認する
データや評判だけでなく、必ず現地を歩いて確認しましょう。
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【時間帯別チェックポイント】
☀️ 朝（7-9時）
- 通勤ラッシュの混雑度
- 子どもの通学路の安全性
- ゴミ出しのルール（意外と重要！）
🌞 昼（12-15時）
- スーパーの品揃えと価格
- 公園の利用状況
- 主婦層の雰囲気
🌙 夜（19-21時）
- 駅からの帰り道の明るさ
- 飲食店の賑わい
- 騒音レベル
雨の日チェック
- 水はけの良さ
- 駅までの道のりの大変さ
- 傘をさしての買い物の利便性
ステップ3：「準人気エリア」という賢い選択
人気エリアの「隣」や「2駅隣」が実は狙い目です。
【人気エリア vs 準人気エリア 比較表】
| 項目 | 人気エリア | 準人気エリア | 差額・メリット |
|---|---|---|---|
| 物件価格（70㎡） | 5,000万円 | 3,500万円 | 1,500万円お得 |
| 月々の返済 | 15万円 | 10.5万円 | 4.5万円の余裕 |
| 駅までの距離 | 徒歩5分 | 徒歩12分 | たった7分の差 |
| 保育園の倍率 | 5倍 | 1.5倍 | 入りやすい |
| 駐車場代 | 月3万円 | 月1万円 | 年間24万円お得 |
実際、私のお客様の約7割は「準人気エリア」で満足度の高い暮らしを実現しています。
「最初は妥協かな？と思ったけど、浮いたお金で年2回家族旅行に行けるようになりました。これが本当の豊かさだと気づきました」（準人気エリア在住・Fさん）
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人気エリアが合う人・合わない人の特徴は？
【適性診断】あなたはどっちタイプ？
以下の質問に「はい」「いいえ」で答えてください：
- 世帯年収は1,000万円以上ある → はい・いいえ
- 子どもはいない、または独立している → はい・いいえ
- 在宅勤務が週3日以上 → はい・いいえ
- 車は持たない主義 → はい・いいえ
- 5年以内に売却予定 → はい・いいえ
人気エリアが合う人の特徴
- ✅ 収入に余裕があり、利便性を最優先したい
- ✅ 単身または夫婦2人暮らし
- ✅ 在宅勤務がメインで通勤頻度が少ない
- ✅ 車を持たない生活スタイル
- ✅ 資産運用の一環として考えている
人気エリアが合わない人の特徴
- ✅ 子育て環境を重視したい
- ✅ 毎月の支払いを抑えたい
- ✅ 広い家・庭付きを希望
- ✅ 車を2台以上所有したい
- ✅ 静かな環境を求めている
よくある質問（不安を解消します）
Q：人気エリアじゃないと売却時に困りませんか？
A：必ずしもそうとは限りません。
実は、20年前の「人気エリア」と今の「人気エリア」は違います。
例えば：
- リモートワークの普及で郊外が見直されている
- 子育て世代に「ゆとりある環境」が人気
- 高齢化で「医療充実エリア」の需要増
むしろ、物件の管理状態や間取りの良さの方が、売却価格に大きく影響することが分かっています。
Q：子どもの教育を考えると、やはり人気エリアがいい？
A：教育環境の良さ＝人気エリアではありません。
人気エリアの学校は確かに評判が良いことが多いです。
でも、こんなデメリットも：
- 競争が激しくプレッシャーが大きい
- 塾代が高額（月5万円以上も）
- 親同士の付き合いが大変
むしろ、適度に落ち着いたエリアの方が、のびのびとした教育環境が整っていることも多いです。
Q：予算オーバーでも頑張って人気エリアにすべき？
A：絶対におすすめしません。
「家は人生最大の買い物」だからこそ、無理は禁物です。
- 月々の返済で生活が苦しい → 家族の笑顔が減る
- 貯金ができない → 将来の不安が増える
- 趣味や旅行を我慢 → 人生の楽しみが減る
予算の8割程度で探すのが、ゆとりある暮らしの秘訣です。
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実例：人気エリアを諦めて幸せになったGさん家族
最後に、実際のお客様の事例をご紹介します。
【Before】人気エリアで悩んでいた時
Gさん家族（夫35歳・妻33歳・子ども2人）の当初の希望：
- 都内の人気エリア
- 駅徒歩5分以内
- 予算4,500万円
でも、条件に合う物件は…
- 55㎡の2LDK（狭い！）
- 築15年（リフォーム必要）
- 管理費等で月3万円
【After】準人気エリアで見つけた理想の暮らし
思い切って隣県の落ち着いたエリアに変更した結果：
| 項目 | 変更前（人気エリア） | 変更後（準人気エリア） |
|---|---|---|
| 間取り | 2LDK（55㎡） | 4LDK（85㎡） |
| 築年数 | 築15年 | 築5年 |
| 駐車場 | なし（月3万円） | 2台付き |
| 公園 | 徒歩15分 | 徒歩3分 |
| 月々の支払い | 15万円 | 11万円 |
Gさんの今の暮らし
「最初は人気エリアじゃないことに抵抗がありました。でも、住んでみたら…
- 子どもたちが庭で思い切り遊べる
- 週末は車で大型公園やアウトレットへ
- 浮いたお金で年2回の家族旅行
- ご近所さんも子育て世代で仲良し
『人気』じゃなくても、私たちには『最高』のエリアでした」
この記事のまとめ
✅ 覚えておきたい3つのポイント
- 人気エリアにこだわりすぎると、予算オーバーや生活の質の低下につながることがある
- 家族のライフスタイルに合ったエリア選びが、長期的な幸せにつながる
- 「準人気エリア」という選択肢も検討する価値がある
あなたの理想の住まい探し、一緒に考えませんか？
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「うちの場合はどうなんだろう？」
「準人気エリアって、具体的にどこ？」
「予算内で理想を叶える方法は？」
そんな疑問が浮かんできた方も多いのではないでしょうか。
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【参考情報】
※1：住宅ローンの返済比率について
- 三井住友銀行「住宅ローンの返済比率とは？」（2024年）
- 三菱UFJ銀行「住宅ローンの理想的な返済比率の目安とは？」（2022年）
- SBI新生銀行「住宅ローンの返済比率はどのくらいがおすすめ？」（2024年）
※2：教育費について
- 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」（2022年）
- 日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」（2022年）
※3：通勤時間の健康への影響
- Business Insider Japan「通勤時間が20分増えると危険な結果に」（2017年）
- ニッセイ基礎研究所「都道府県別平均通勤時間」（2020年）
※4：待機児童について
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ（令和6年4月1日）」（2024年）
※5：固定資産税について
- 総務省「地方税制度｜固定資産税」（2024年）
- 国土交通省「新築住宅に係る税額の減額措置」（2024年）
※6：火災保険について
- 日本損害保険協会「火災保険の構造級別について」（2024年）
※7：住宅ローン控除について
- 国土交通省「住宅ローン減税」（2024年）
- 国税庁「No.1211-1 住宅の新築等をし、令和4年以降に居住の用に供した場合」（2024年）
※本記事の内容は2024年12月時点の情報に基づいています。制度や統計データは変更される可能性がありますので、最新情報は各公的機関のウェブサイトでご確認ください。
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