【あなたはどうですか？】よくあるマイホーム購入の失敗事例5選

マイホーム購入は人生で最も大きな買い物の一つ。だからこそ、「こんなはずじゃなかった…」という後悔は絶対に避けたいですよね。今回は実際にあった失敗事例を通して、家探しで注意すべきポイントをお伝えします。これから住宅購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

『もっと調べればよかった…』後悔例ベスト5

営業トークに流されたケース

「今月中に契約すれば特別価格で！」という営業マンの言葉に急かされ、十分な検討をせずに契約してしまったAさん（30代男性）。

後日、同じエリアで似たような物件がもっと安く売られているのを発見し、「もう少し待てばよかった」と後悔することに。

営業マンは成約を急ぐため、「限定価格」「今だけ」といった言葉をよく使います。しかし、本当に急いで決める必要があるのか、冷静に判断することが大切です。良い物件は確かに早く売れてしまいますが、焦って決めた結果、本当に自分に合った家を見逃してしまう可能性もあります。

「一度家に帰って考えさせてください」と言える勇気を持ちましょう。信頼できる営業マンなら、お客様の気持ちを理解してくれるはずです。

ローン返済に無理が出たケース

年収500万円のBさん夫婦は、「借りられる上限額」でローンを組んで4000万円の新築マンションを購入。しかし、子どもの教育費や両親の介護費用が重なり、月々の返済が家計を圧迫するように。「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」は全く違うということを、身をもって体験することになりました。

住宅ローンは30年以上の長期間にわたって返済していくもの。今の収入だけでなく、将来的な支出の変化も考慮する必要があります。子どもの成長、親の介護、自分たちの老後など、ライフステージに応じてお金の使い道は変わっていきます。

一般的には、住宅ローンの年間返済額は年収の25％以内に抑えるのが安全とされています。無理のない返済計画を立てることが、長く安心して住み続けるための第一歩です。

立地・通勤で後悔したケース

「少し遠くても広い家を」と考えたCさん（40代女性）は、都心から電車で1時間半の新興住宅地に一戸建てを購入。しかし、実際に住んでみると通勤時間の長さが想像以上にストレスに。朝は満員電車、夜は終電を気にする生活で、家族との時間も減ってしまいました。

立地選びでは、価格だけでなく「毎日の生活」を具体的にイメージすることが重要です。通勤時間、買い物の便利さ、子どもの学校、病院へのアクセスなど、日常生活で必要になる要素を総合的に考えましょう。

「今は車で移動できるから大丈夫」と思っていても、年齢を重ねると車の運転が難しくなることも。長期的な視点で立地を選ぶことをおすすめします。

近隣トラブルで悩まされたケース

築浅の分譲マンションを購入したDさん（30代夫婦）。内見時は静かで環境も良かったのですが、入居後に上階の住人の生活音に悩まされることに。深夜の足音、子どもの走り回る音、テレビの音量など、毎日のようにストレスを感じる生活が続いています。管理組合に相談しても根本的な解決には至らず、「もっと建物の構造や住人層を調べておけばよかった」と後悔されています。

マンションでは「隣人ガチャ」という言葉があるように、どんな人が住んでいるかで生活の質が大きく変わります。内見時には分からない騒音問題は、実際に住んでから発覚することが多いのが現実です。可能であれば、平日の夜や休日など、異なる時間帯に物件周辺を訪れて環境をチェックしましょう。

また、管理組合の運営状況や住民の年齢層、ファミリー世帯の割合なども事前に確認しておくと、トラブルのリスクを減らすことができます。

建物の欠陥・設備トラブルに見舞われたケース

「新築だから安心」と考えて建売住宅を購入したEさん（40代男性）。しかし、入居半年後に雨漏りが発生し、さらに床の傾きや壁のひび割れも発見されました。施工会社との交渉は長期化し、修繕費用の負担や仮住まいの手配など、想定外の出費と手間がかかることに。「建物の品質をもっとしっかり確認しておけばよかった」と後悔されています。

新築であっても施工不良や手抜き工事のリスクはゼロではありません。特に建売住宅の場合、完成後に購入することが多いため、建築過程をチェックできないことが問題となります。購入前には、第三者機関によるホームインスペクション（住宅診断）を受けることをおすすめします。

中古住宅の場合も同様で、給排水設備の老朽化、シロアリ被害、基礎の問題など、見た目だけでは分からない欠陥が潜んでいる可能性があります。専門家による建物調査は費用がかかりますが、大きなトラブルを防ぐための必要な投資と考えましょう。

失敗の原因は”知識不足”と”焦り”だった？

これらの失敗事例に共通しているのは、「十分な知識がないまま」「急いで決断してしまった」ということです。住宅購入は複雑で、専門的な知識が必要な場面が多くあります。しかし、多くの人にとって初めての経験なので、何を調べればいいのか、どこに注意すればいいのかが分からないのは当然のことです。

また、「良い物件はすぐになくなる」という不安や、「早く決めないと」という焦りも判断を鈍らせる要因になります。営業マンからのプレッシャーや、周囲の「そろそろ家を買ったら？」という声に影響されることもあるでしょう。

大切なのは、自分のペースで、納得できるまで検討することです。住宅購入は一生に一度の大きな買い物。時間をかけて慎重に判断する権利があることを忘れないでください。

これから家を探す人が気をつけるべきポイント

契約前にチェックすべき3つのこと

1. 資金計画の見直し 頭金、住宅ローンの月々の返済額、諸費用（登記費用、火災保険など）を含めた総額を把握しましょう。将来の収入変化や支出増加も考慮して、無理のない計画を立てることが重要です。家計簿をつけて現在の支出パターンを把握し、住宅費にどれくらい充てられるかを冷静に判断してください。

2. 物件の詳細調査 築年数、耐震性、修繕履歴、管理状況など、見た目だけでは分からない部分もしっかり確認しましょう。中古物件の場合は、リフォームが必要な箇所とその費用も事前に調べておくことが大切です。また、近隣環境や将来の開発予定なども調査しておくと安心です。

3. 複数の選択肢の比較 一つの物件に絞り込む前に、必ず複数の選択肢を比較検討しましょう。価格、立地、間取り、築年数など、様々な角度から比較することで、本当に自分に合った物件が見えてきます。「この物件しかない」と思い込まず、冷静に判断することが重要です。

成功する人はここが違う！後悔しないための工夫

住宅購入で成功している人には、いくつかの共通点があります。まず、「情報収集を怠らない」こと。インターネットで相場を調べたり、実際に街を歩いて環境を確認したり、複数の不動産会社に相談したりと、様々な角度から情報を集めています

また、「家族全員の意見を聞く」ことも大切にしています。夫婦だけでなく、子どもの意見や両親のアドバイスも参考にして、みんなが納得できる選択をしようと努力しています。一人で決めずに、家族みんなで話し合う時間を作ることが、後悔しない住宅購入につながります。

さらに、「専門家に相談する」ことも重要なポイントです。ファイナンシャルプランナーに資金計画を相談したり、建築士に建物の状態を見てもらったり、専門的な知識を持つ人のアドバイスを積極的に求めています。少しお金はかかりますが、大きな失敗を防ぐための必要な投資と考えています。

まとめ：不安なことはプロに相談して回避しよう

住宅購入で失敗する人の多くは、「知識不足」と「焦り」が原因でした。しかし、これらは事前の準備と専門家への相談で十分に回避できるものです。

分からないことがあれば、遠慮せずに不動産会社や金融機関、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談しましょう。「こんなこと聞いてもいいのかな？」と思うような基本的な質問でも、プロは丁寧に答えてくれます。

大切なのは、自分が納得できるまで時間をかけて検討することです。一生に一度の大きな買い物だからこそ、後悔のない選択をしてくださいね。

---

• Gravatar