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『この人になら相談したい』と思ってもらえるように、私が本気で伝えたいこと。

こんにちは。株式会社TERASSのエージェントをしている『むちのち』です。

突然ですが、あなたは不動産屋さんにどんなイメージを持っていますか?

「なんだか怖そう」
「売りつけられそう」
「騙されないか心配」

…実は私も、この仕事を始める前は同じように思っていました。

だからこそ、今日は私の素顔をお見せしたいと思います。飾らない、ありのままの私を。

20代、東京。友人と始めた小さな会社

不動産の世界に飛び込んだのは、20代の頃でした。

東京で、中高時代の友人と3人で小さな不動産会社を立ち上げたんです。資金もコネもない、ただ「人の人生に関わる仕事がしたい」という想いだけを胸に。

最初の頃は紹介できる物件もなく、ただひたすらに無我夢中になって働きました。

その中でお会いした最初のお客様のことは、今でも鮮明に覚えています。

30代のご夫婦でした。奥様のお腹には赤ちゃんがいて、「この子が生まれる前に、家族3人で暮らせる場所を見つけたい」と。

物件を案内しながら、ご主人が奥様のお腹をそっと撫でる姿を見て、胸が熱くなりました。

「ああ、私は今、この家族の未来に関わっているんだ」

その瞬間、この仕事の重みと、喜びを同時に感じたんです。

会社は大きくなった。でも、何かが違った

幸運にも会社は順調に成長しました。 社員も増え、オフィスも広くなり、扱う物件も増えていきました。

でも…

朝礼で飛び交うのは「今月の目標達成率」「契約件数」という数字の話ばかり。 いつの間にか、お客様の顔より、売上表の数字を見ている時間の方が長くなっていました。

ある日、部下が言いました。

「このお客様、今月中に契約してもらえそうです!」

でも私には分かっていました。そのお客様は、本当は迷っていることを。もう少し時間をかけて考えたいと思っていることを。

「ちょっと待って。本当にそれでいいの?」

そう言いかけて、言葉を飲み込みました。 会社のため、みんなの給料のため…そんな言い訳が頭をよぎったんです。

その夜、一人でオフィスに残って考えました。

「私は、何のためにこの仕事を始めたんだっけ?」

譲れないもの

答えは、すぐに出ました。

お客様の幸せのため。 ただ、それだけだったはずです。

でも現実は、会社の利益を優先せざるを得ない。 「お客様のため」と言いながら、結局は自分たちのための仕事になっていた。

そんな自分が、嫌でたまりませんでした。

人生を変えた、小さな命

そんな時期に、私の人生を根底から変える出来事がありました。

妻の妊娠です。

当時、私は東京で仕事に明け暮れ、妻は大阪で出産の準備をしていました。 どんなに忙しくても、週に一度は必ず大阪に帰る。それだけが、私にできることでした。

数字を追いかける日々。 朝から晩まで、契約、契約、契約…

でも、妻のお腹が大きくなるたびに、心の奥で何かがざわついていました。

そして、ついにその日が来ました。

たまたま休みの日でした。妻から「陣痛が始まった」と連絡が。 慌てて会社に連絡し、有給を3日もらって大阪へ飛びました。

結局、出産には間に合いませんでした。

病院に着いた時、すでに娘は生まれていました。 初めて抱いた、小さな小さな命。

この世の中で最も美しい娘でした。

その瞬間、頭を殴られたような衝撃を受けました。

「俺は、この子に胸を張れる父親か?」
「この子のために、時間を使ってあげられるか?」
「妻と娘と3人で、本当に幸せな家庭を作れるか?」

答えは、明らかでした。

今のままじゃ、ダメだ。

東京に戻る新幹線の中で、決心しました。 会社に、退職の意思を伝えよう。

娘の寝顔の写真を見ながら、初めて、心から納得できる決断ができました。

ある時、若い夫婦が相談に来ました。 「子供も生まれるし、そろそろ家を…」

でも話を聞けば聞くほど、今は買うタイミングじゃないことが分かりました。 収入は不安定、貯金もギリギリ、しかも奥様は産休中。

私には分かりました。この不安な気持ちが。 だって私も、父親になったばかりの頃、同じような不安を抱えていたから。

普通なら、なんとか買える物件を探して、契約に持ち込むところです。 でも私は、正直に伝えました。

「今は、買わない方がいいと思います」

二人は驚いた顔をしました。 不動産屋が「買うな」と言うなんて、聞いたことがなかったでしょうから。

「お子さんが生まれて、生活が落ち着いてから。その時また、一緒に探しましょう」
「焦る気持ちは分かります。でも、家族の幸せは家を買うことじゃない。家族が安心して笑顔でいられることです」

帰り際、奥様が小さな声で「ありがとうございます」と言ってくれました。 その一言が、私の心に深く響きました。

これだ。これが、私のやりたかった仕事だ。

TERASSという選択

会社を離れる決断をしてから、家族との時間を大切にしながら、自分らしい働き方を探しました。

娘の笑顔を見るたび、妻と過ごす時間のたび、「この選択は間違っていなかった」と確信しました。

そんな時、TERASSという会社を知りました。

ノルマなし。 会社の都合に縛られない。 本当の意味で、お客様だけを見て仕事ができる。 そして、家族との時間も大切にできる。

「これなら、娘に胸を張れる仕事ができる」 「これなら、家族を大切にしながら、お客様も大切にできる」

迷いはありませんでした。

今、私ができること

TERASSで独立したエージェントとして働く今、私は胸を張って言えます。

「あなたの幸せだけを考えて、提案します」

そして、もう一つ胸を張って言えることがあります。

「私は、家族を大切にしながら、この仕事をしています」

娘は今、1歳半になりました。

将来もっと大きくなって「パパ、おしごとなあに?」と聞かれた時、 「家族が幸せになるお手伝いをしているんだよ」と答えるのが私の今のちょっとした夢です。(笑)

親になって分かったことがあります。 家は、ただの箱じゃない。 家族の思い出が詰まる、かけがえのない場所なんだと。

だからこそ、私は慎重になります。

時には「今じゃない」と言います。
時には「その物件はやめた方がいい」と言います。
時には「もっと時間をかけて考えましょう」と言います。

売上のことは、一切考えません。 考えるのは、ただ一つ。

目の前のあなたが、10年後も20年後も、幸せでいられるかどうか。 あなたのお子さんが、「この家で育ってよかった」と言えるかどうか。

それだけです。

あなたに伝えたいこと

家を買うって、怖いですよね。 不安ですよね。 分からないことだらけですよね。

大丈夫です。みんな、そうなんです。

35年ローンなんて、想像もつかない。 この収入で本当に大丈夫? そもそも、今買うべき?

そんな不安、全部ぶつけてください。 一緒に、ひとつずつ解きほぐしていきましょう。

私は営業マンではありません。 あなたの味方です。 あなたの幸せを、一緒に考える仲間です。

もし相談した結果、「やっぱり今じゃない」となっても、それはそれで素晴らしい気づきです。むしろ、それが分かっただけでも、大きな前進だと思います。

最後に

昔、あの若い夫婦が、3年後にまた相談に来てくれました。

「あの時、無理して買わなくて本当によかった」
「おかげで今、安心して探せています」

お子さんは3歳になっていて、元気に走り回っていました。 そして今度は、本当に素敵な家を見つけることができました。

引き渡しの日、ご主人が言いました。

「むちのちさんが、うちの家族の恩人です」

大げさだなと思いながらも、目頭が熱くなりました。

これが、私の仕事です。 これが、私の喜びです。


もしあなたが今、家のことで悩んでいるなら。 誰に相談していいか分からないなら。

一度、私と一緒にコーヒーでも飲みながら、ゆっくり話しましょう。

売り込みは、しません。 契約を急かすことも、しません。

ただ、あなたの話を聞いて、 あなたの不安に寄り添って、 あなたの幸せを一緒に考える。

それが、私にできることです。

あなたの「家族の物語」の第一章を、一緒に書き始めませんか?

心から、お待ちしています。